
こんにちは FPまきです。
お客様にNISA口座に関する重要なお知らせがあります
ってな通知が来ました。重要!って書いてます。。。
証券会社、保険会社、銀行など普段利用している金融機関などからくる通知や案内って
たまに見ても改訂目論見書とか運用報告書なんて、「こんなん読めるかっ!」ってのが多いよね苦笑
まぁ、見ても見なくてもいいような書類が多い中ではありますが、
重要!って書いているので重要なのです。
いつもの感覚でスルーしちゃうと「えっ、聞いてないよ~」
ってせっかくの投資も後悔の元になるかもしれませんので
ちゃんと目を通して必要な手続きを取りましょうね。
ということで、今回私の元に届いた重要な通知は
NISA 2017年お買付分 NISA非課税期間満了に伴うお手続きのご案内
《ロールオーバーのお手続きについて》
私もすっかり忘れてたました^^;
私は現在、この通知が届いた証券会社ではなくネット証券でつみたてNISAを利用しています。
今現在、私は資産形成の1つのツールとしてつみたてNISAをお勧めしています。
だからクライアント様や読者様はつみたてNISA口座を利用している方の方が多いと思います。
最初からつみたてNISA口座をご利用の場合、この《ロールオーバー》という手続き自体がないので
「なにそれ?」「私にそんな通知来てない!」って焦る必要はありません^^
つみたてNISAの制度が出来たのは2018年です。
その前の数年間は、一般NISA口座を利用していたんです。
今回の通知は、2017年に私が買った一般NISA口座分が今年の年末で
5年の非課税期間が終了するので、その前に必要な手続きを取って下さい。
というお知らせでした。

今回は私のように
- つみたてNISAを利用する前に一般NISA口座を利用していた方
- 通知が来た証券会社ではない他の証券会社でつみたてNISAを利用している方
- 通知が来たけどよくわからない、どのような手続きが必要なの?
「つみたてNISAしかしたことないよ」という方には直接必要のない内容ですが、
NISA、つみたてNISAは姉妹みたいなものなのです。姉が一般、妹がつみたてって感じ。
税制改正ではこの姉妹の制度改正がされていく予定となっていますので、
なんとなく言葉や制度の内容を理解しておくといいかもしれませんね。
NISA非課税期間終了に伴う3つの選択肢
3つの方法から選択してて期日期限までに手続きしてくださいとなっております。
- 翌年のNISA口座にロールオーバーする
- 非課税期間内に売却する
- 特定口座に移管する
① 翌年のNISA口座にロールオーバー
まずは一般NISAのおさらいをしておきます。
一般NISAは2014年から始まった投資の売却益に対する税金が非課税になる制度。
1年間の最大投資額は120万円までは利用することができます。
そして買った年を含め非課税になる期間は5年間と決められていました。
この期間中に値上がりが出て売却した際に税金が引かれずに利益分を丸々受け取れるよという制度です。
この5年間の非課税期間が終わると同時に一定の手続きをしないと
せっかくNISAを利用した意味がなくなってしまいますので注意が必要です。

まず一つ目の選択肢には「ロールオーバー」という言葉が出てきます。
図の「①翌年の非課税投資枠に移す」と書いてありますよね。
今回の2017年買付分の終了分を来年2022年度の非課税枠を利用して
そのままスライドさせてますって言う選択のことをロールオーバーと言います。
2022年度の利用できる非課税枠をこのスライドで使っちゃいますと言う選択なので
ロールオーバーした場合、翌年はロールオーバーした分の非課税投資枠は利用できません。
長期投資だとしたらずっと保有していたい。今売っちゃうのってモッタイナイ。
じゃあ、ロールオーバーでいいじゃんって思われがちですが、
残念ながら、私はロールオーバーができません。。。( ;∀;)
ロールオーバーするためには・・・
①スライドさせるための同じ部屋(NISA口座)が必要
②証券会社は同一でなければスライドできない
私は最初、自分が勤めていた証券会社で一般NISAを利用していましたが、
退職後、ネット証券を開設してNISA口座をつみたて口座に変更して現在利用しています。
つまり、今回お知らせがきた証券会社にはスライドさせる部屋がありません。
他の証券会社にスライドさせることも出来ませんし、
つみたてNISAの部屋に入れることも出来ないのです。
どうしてもロールオーバーしたいときは
ただし、絶対できないという訳ではないので一応、
この状況でロールオーバーを選択したい場合についてご説明します。
まずは、現在つみたてNISAを利用しているネット証券で手続きが必要。
https://cfp-maki.com/2021/01/04/84/
2022年のNISAの部屋をつみたてから一般に変更するための届け出を提出します。
一般NISAの非課税枠は120万円までです。この5年間でしっかりと値上がりケースが多いはず。
仮に時価の状況が150万になっている、120万円を超えちゃっている場合でも
今年の年末の時価をそのまま値上がり分も丸ごとスライドさせることができます。
逆に120万に満たない金額をスライドさせた場合は
上限120万円までは新たな資金で買い付けが可能となります。
いずれにしても手続きには時間も要しますのでもしこの選択の場合は11月末までに
- 金融機関変更手続き
- NISA勘定変更手続き
- ロールオーバーを依頼する依頼書、またはオンラインでの所定手続き
が必要になります。
ちなみに私はつみたてNISAをずっと継続するつもりなので、
今回ロールオーバーという選択はしません。
②非課税期間内に売却する
「いろいろと手続き面倒くさいなぁ」「資金をまとめるいい機会かも」
という方はこの非課税期間内に売却するという選択肢があります。
これは何も難しくありませんよね。
注意点は受渡日が本年度内になるようにしないと「非課税期間内での売却」とはなりません。
株やETFなら通常3営業日、投資信託は商品によって受渡日が違います。
年末まで持ってから売却するのであれば受渡日、休日を必ず確認してね。
ただ今売るべきか、年末まで待って売るべきか…
多分、迷ってしまう人もいると思いますが価格が毎日動きますので
どこで売ったら正解というのは残念ながら後にならないとわかりませんよね。
強いて言うならば相場の格言で「夏枯れ相場」というものがあります。
夏期は海外では夏季休暇、日本ではお盆休みや夏休みと時期が重なることから、
市場参加者が減少することで取引量も減ってしまう事に由来した言葉です。
取引量が減った相場は、ちょっとした材料にも敏感に反応し上下しやすくなる
これから迎える8月以降に相場が閑散になりやすいよという意味で「夏枯れ」って言われています。
ただ近年はネットでの取引数も増えたので一概にそうとは言い切れません。
夏になると「チョー・カンサン」(超閑散)という中国人がやってきます。
と冗談を言ってた上司がいたなぁ・・・って今思い出しました。余談でした^^
私じゃないですよ、言ってたのは上司です!・・・
③特定口座に移管する
最後の選択肢は特定口座に移管するという選択です。
この場合、手続きは不要で自動的に来年になると特定口座に移ります。
ただ気をつけたいのは、証券会社に口座はあるけど特定口座を開設していないというケース。
一般NISA口座が目的だからと特定口座を開設せずに利用している人が稀にいらっしぃます。
特定口座がない場合は一般口座に移管されてしまうので確定申告が必要になります。
特定口座と一般口座の違い、詳しくはこちらをご覧ください。
https://cfp-maki.com/2020/04/04/20/
NISA口座しか利用したことがなく、特定口座を開設しているかわからない場合は、
必ず事前に確認しておくことをお勧めします。あとで面倒くさいことにならないように!
送られてきた通知には「特定口座の開設状況」開設済みと記載されてます。
もし「開設未設定」と記載されていたら特定口座の開設が必要です。
値上がりが出ていたら特定でもお得
特定口座に移管するを選択した場合、
今年の年末時点での時価が新たな取得コストとなります。
この取得コスト、売却するときに値上がりが出ているかどうか
判定する際に使う損益を計算するときに使います。

値上がりが出ている場合は、値上がり分も含めた時価が新しい取得コストとなります。
自分がお金を使った元金が120万円だとしても、150万円がスタートとみなしてくれるのです。
通常だったら
120万円を使って、170万で売却できたとしたら利益が50万円。
この50万円に20.315%の税金、101,575円が引かれます。
税引き後の利益は398,425円、売却代金は1,598,425円になります。
でもNISAから特定への移管で新しい取得価格が150万となった場合、
課税対象となる値上がり分は20万円となり、税金は40,630円、
税引き後の利益は159,370円、売却代金は1,659,370円になります。
取得コストが上がってくれた分、今後値上がりが出て売却したとしても
ちょっとだけお得って事になります(^^♪
仮に130万で売却したとしても税制上は非課税。
でも自分が実際に出した120万に対しては10万の利益ありって事になりますね。
値下がりしてる時の特定口座への移管は注意が必要
注意が必要なのは今年の年末時点で値下がりして利益が出ていない場外の場合。
来年からの新しい取得コストが下がるということは、値上がりしたら課税対象金額が
実際より多く計算されてしまうということです。

自分が実際に投資した金額が120万円でも、非課税期間終了時の時価が下がっていた場合、
仮に100万円位値下がりした状態で年末になってしまったら、
課税口座に移管されるときの取得コストは100万円になります。
先ほどの例とは真逆で、下がれば下がるほど課税対象となる値上がり分の判定は
多くなりますので税制上で言うと不利になってしまいます。
図の例でお話しすると
130万の時に売却した場合、値上がり分は30万円に20.315%の課税、60,945円が税金
本来の取得コストが120万円なので本当の利益は10万円だから20,315円の課税で済むはずなのに…
私の選択は・・・
私は今回、特定口座への移管を選択する予定です。
長期で資産を形成していきたいというのが私の目的であり、
そのために非課税という制度を利用している形です。
節税ありき、目先の有利面で資産が築けなくなっては本末転倒。
節税ありきでの選択になりすぎないように注意したいと思ってます。
だから、非課税を活かすために改めて金融機関の変更やつみたてNISAを一般に変えるという選択肢はないですね。
長期投資なので今のところ利益は出ていますが売却するのもモッタイナイと思ってしまいます。
結果、利益が出ている状況での特定口座への移管が最優先かなって感じです。
まとめ
NISA、つみたてNISAはまだ発展途中のような気がします。
一般NISAは2024年から「新・NISA」として生まれ変わります。
この制度がこれまたかなり複雑…です。
今回のスライドの仕方もこの制度改正でより複雑になっていきます。
この部分については、またの機会におまとめしようと思います。
どちらにしても必要な目的に合わせて一般NISAが最適なのか、
つみたてNISAがあっているのかをうまく制度を利用していけたらいいですね。
極論、節税にならなかった=失敗というマインドよりも
節税になっちゃた、ラッキー!ってくらいのマインドでね(^^)/
だって利益が出ないと節税ウンヌンどころじゃありませんもの。

今回はあくまでも
- つみたてNISAを利用する前に一般NISA口座を利用していた方
- 通知が来た証券会社ではない他の証券会社でつみたてNISAを利用している方
- 通知が来たけどよくわからない、どのような手続きが必要なの?
書類を見ただけで「面倒くさそう(-_-;)」と拒絶反応出てしまう方に、
少しでも参考になれれば嬉しいなぁと思って書いてみました。
「重要!」な書類は一応スルーしないで確認、わからないことがあった場合は是非聞いてくださいね♡
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