
こんにちは
ファイナンシャルプランナーのまきです。
今日は【がん保険】についてです。
CMでたまに見る「古い保障のままで大丈夫?」
確かに、昔契約したがん保険は古い保障のままでは
今の時代に必要な役割を果たしてくれない可能性があります
今年他界した父もがんでした。
両親ともにがん…うちはがん家系となりました(-_-;)
まぁ、遺伝とか関係なく今は2人に1人ががんにかかる時代。
保険は必要最低限と思っている私ですが、
がんで亡くなった母の闘病生活を見てきて
がん保険の必要性を感じています。
そして、古い保障内容を見直し
6年前にがん保険に加入しなおしました。
がん保険の必要性とは
がんの治療は他の病気と大きく異なる点は、治療期間。
いわゆる完治を目指すには『治療期間が長くかかる』のです。
がん患者の60%は治療期間が2年以上、45%は治療期間が4年以上です。
私の母は、闘病生活5年以上、最後の1年は入退院を繰り返しましたが、
がんがわかってからの数年はほとんど通院での抗がん剤、放射線治療でした。
がん治療は、平成17年以降、通院治療が入院治療を上回ってきています。
こうした場合、毎月病院に通って、じわじわと治療費がかかり続けることになります。
でも医療費の自己負担が高額になったときに払い戻ししてもらえる国の制度
『高額療養費制度』
って頭をよぎった人は、さすがですっ!
もちろん、がんであってもこの高額療養費制度は使えます。
高額療養費の自己負担額の上限8万円~10万円程度(年齢と収入によります)
でもがんの特徴でもある治療が長期化した場合を考えてみましょう。
自己負担の約9万円の負担が1度で済まず、数回にわたることも多くなります
1年間で高額療養費に該当する月が4回を超えると4か月目からは、負担額が軽くなります。
1カ月の自己負担額が4万4400円に減ります。
仮に1年間の間に、9万円が3カ月、4万4400円が9カ月でも合計は約70万です。
5年間の闘病生活だと、高額療養費制度を利用しても
老後資金などを数百万単位で崩さなくてはいけない…
https://cfp-maki.com/2020/04/27/26/
そして、高額療養費制度の対象にならないものもあります。
・保険適用外の治療・先進医療にかかる費用
・入院食事代・差額ベッド代 など。
通院しながらの抗がん剤治療、人目も気になりますよね。
ウィッグと帽子は必要不可欠アイテムになります。
ウィッグも結構高級品、必要不要はそれぞれですが、
人毛ミックス良いもので15万~25万位します。
治療の長期化や精神的負担、医療費以外で掛かるお金の不安、
そんな不安を取り除いてくれるのががん保険です。

医療保険にはないがん保険の強み
がん保険は基本的に4つの保障で形成されています。
昔の保険と今の保険で保障レベルが違うので注意が必要です。
①がん診断給付金
がんと診断されたら100万円(私の場合)の一時金がもらえる
昔の保険で多いケース
がんと診断されたら1度だけ給付金受け取れる
「悪性新生物」と「上皮内新生物」を区別しているケースがあります。
「上皮内新生物」の場合、給付金少なくなったり、支払われないケースがあり。
※上皮内新生物は上皮(細胞)内にとどまる病変です。
最新の保険で多いケース
がんと診断されてから2年経過後にがんと診断されたり
がん治療を目的として入院をしたときに再度給付金が受け取れる。
※2回目以降の診断給付が出てくる条件も、「入院が条件」「再発・転移が条件」
「継続治療中でも2年経過すれば可」など各社条件が異なります。
チェックポイント
- 保険期間中1回のみか、数年に1回を限度に回数無制限か
- 上皮内新生物は対象となっているか
- がんと上皮内新生物が同額保障か、保証金額が異なるものか

②入院給付金
昔はとにかく入院した時の医療費を恐れて保険に入る人が多かったですが、
最初にお話ししたように、今は入院期間が短くなり通院や在宅治療の日数の方が
多くなっている分、治療も長期化しているのが事実です。
金銭面の負担は、入院していないからいいというものではなくなってきています。
「入院日額〇万円、手術1回〇万円」これでがんになっても安心と思っていたのに、
入院が数日で済み、手術もせず、その後1年ほど在宅・通院で抗がん剤治療
このようなケースではがん保険といってもほとんど役に立ちません。
入院日、数日だったとしらそれこそ高額療養費や預金で補える範囲。
それに変わり、現在のがん保険の傾向は、通院に力を入れた保障内容に変化してきています。
③私が選んだのは治療給付金
私が見直したがん保険の主契約は
《放射線治療給付金》《抗がん剤・ホルモン剤治療給付金》
入院・通院の差ではなく、日数の差でもなく、
ガンに伴う放射線や抗がん剤治療をしたかどうかで
それぞれで、月額10万受け取れるというものです。
自分の体調で、通院での治療を迷わず選ぶことも出来ますし、
ホルモン治療を数年することでになったとしても、毎月無制限で受け取れます。
この主契約に特約で《がん診断特約》1回につき100万円
その代わり、私は入院していくら、何日でいくらという入院特約は付けませんでした。

がん先進医療特約をつけました
がん治療のための先進医療を受けたときに受け取れる給付金です。
給付額は一般的に通算2,000万円などを上限とし、実際の技術料相当が支払われます。
と同時に、先進医療の治療を受けたとき、1回につき15万円。
先進医療は厚生労働大臣の認める医療技術で、公的医療保険が使えませんので、医療費は全額自己負担。
先進医療給付金は高額になりがちな先進医療に備えることで、治療の選択肢を増やすことができます。
さらに、先進医療は医療技術ごとに適応症および実施する医療機関が限定されます。
私のように田舎に住む人にとっては、地元の医療機関で対応しているところは少なく、
いざ受けようとすると、交通費、宿泊代、家族の付添費など
やはり、治療以外の費用が掛かるケースが多くなっています。

先進医療を受けるかどうかは、標準治療の前に決める
先日、私のFPの先生が教えてくれたことなんですが、
がんの場合、標準治療を受けると先進医療を受けられなくなる可能性もあるそうなんです。
アレコレ、治療をしてからやっぱり先進医療を選択しようと思っても、
選択できなくなってしまう事があるとのことで。
もちろん、いろいろな例外やパターンがあると思いますが、
これは教えてもらって良かったなと思いました。
このようなちょっとした豆知識も、当事者になったときに
《知っているか、知らないか》
その違いでお金はもちろん、自分の命のための選択肢を知っておくって大事ですね。
まとめ
保険は入ったら終わりではなく、自分にとってどんな役割をしてくれるのか
時代の変化と自分自身の環境に合わせて見直しが必要になる時があると思います。
- 既に入っている医療保険よりもがん保険?
- 貯金で賄うのと保険に入るのとどっちがいいの?
- 女性特有の疾病特約はつけたほうがいい?
ひと言で正解がない分、迷いますよね。
実際に病気になった人、看病をした人、医療従事者などの意見を聞くと
がん保険は必要とのご意見が多いとのことです。
がんには再発・転移の可能性もあり完治を目指す意味でも治療は長期間に及びます。
- 子供の教育費がこれから
- 毎月ローンがある
- 貯蓄が十分ではない
そのような状況の時には、保険で備えておく必要があると思います。
お金を理由に、治療の選択肢を狭めたくないですし、逆に治療を最優先することで
子供や日常の生活が急変して悲しい・辛いことが増幅してはいけないと思うのです。
私の母は元アフラックの保険外交員、手厚いがん保険により
5年間の闘病生活での金銭面での心配は一切ありませんでした。
残念ながら、闘病もむなしい結果にはなりましたが、
でも最後は本人の希望で、自宅に戻って来てくれて
娘としてはとても有難い2週間を過ごすことが出来ました。
保険のおかげで、実際の自己負担はほとんど掛かっていません。
お金の心配がないことで、心のゆとりとなり
病気と向き合う上では、大きな支えになるのは間違いないですね。
