
こんにちは
ファイナンシャルプランナーのまきです。
お盆休みを利用して、久々に娘とウィンドウショッピング♪
昔のような買物欲がなくなりましたが、
素敵なものを見て歩くのはやっぱりいいです。
バーゲン50%オフ…
20,000円が10,000円に‼
さ・ら・に2点以上お買い上げの方には、
20%オフでご提供しま~す。
札幌という旅先空間
バーゲン&さらにオフ
この2つの条件にはちょっとした罠があります。
行動経済学から誘惑の罠を理解して
心から満足できる買い物の仕方を考えました。
メンタルアカウンティング 心の会計士
衝動買いや浪費を減らすために以前にも一度記事にしていました。
https://cfp-maki.com/2020/03/27/16/
旅先という別空間では、無意識にお財布のひもは緩んでしまいます。
普段のスーパーで使う1,000円、2,000円にはちょっと厳しい心の会計士、
でも、旅先で使う1,000円、2,000円にはざっくり大雑把な心の会計士がいます。
同じお金なのに、なんとなく価値・使う感覚が変わってしまうんですね。
私の中で、娘との時間にお金を使う優先順位は高いです。
だから結構自由にお金を使いますが、かと言って無駄使いはほとんどしません。
ウィンドウショッピングをたっぷりと楽しみましたが、
買う目的があるもの以外、衝動的に買うことはなくなりました。

参照点依存症 感情は金額ではなく変化幅
なんだか依存症と言われるととっても大袈裟な感じがします。
買い物をするときに、高い・安いの判断には
いろいろな自分なりの基準があって評価していきます。
絶対的基準ではなく、最初にキャッチした参照点からの変化
によって決定されるんです。
これを、「参照点依存性」といいます。
人間の購買行動は、この参照点に引きずられます。
バーゲン50%オフなどは、必ず元値が書いているはず。
その元値20,000円が参照点となって、「50%オフの10,000円=安い!」と感じます。
さらに、店員さんにもう1点買うとさらに20%オフ…8,000円にしますと
特別感満載の小声で言われちゃうと、「買わなきゃ損」ってなっちゃいます!
何も買う予定なくても、「あっ、じゃあもうちょっと見てみます」
って物色を始めちゃった自分もいました・・・
もちろん、その時に必要なものがあれば、超ラッキーですよね。
でもほとんどのケースは「買わなきゃ損」に走ってしまう。
スタートの定価を見ちゃっているので、そこからの2段階値引きは、
参照点と比較して安いと判断してしまいます。
もし元値がわからず、既に50%引きの10,000円の状態で店頭に並んでいたら??
そこからの20%オフとなると・・・
「ほかのお店では結構50%オフとかやっているのになぁ」
結果は同じでも、なんかお得感は感じなくなりませんか?
人はこの参照点を基準として、
どのくらい変化したかによって感情が大きく動きます。
感情面だけで言うと、お金の金額ではなく変化幅です。
販売側はそうした消費者心理をうまく利用して、
マーケティング戦略を打っています。
特に契約を数多くとってくる営業マンは、そんな戦略を使っていますよ。
松竹梅の3種類の価格設定を提示すると中間を選びやすい。
中間だけ差し出してゴリ押しするよりも
比較できるものがあったほうが決まりやすいですよね。
買いたいけど迷うお客様の背中を押してあげられます。
良い意味でも、戦略としてはアリなんです。
ただもう少し検討したほうがいいのに、その場で即決させるための
手段として使うことも多いのです。
不動産の物件探しや、高級な宝石など普段身近じゃないものほど、
高級なものを先に見せてから、本命を提案します。
比較して「思ったより安く買えた」という感情を引き出すんですね。

満足度の高い買い物とは・・・
ちなみに、今回買ったのは今や必需品となってしまった老眼鏡
1日の中での使用頻度が半端ないので、ちょっといいものを買ってきました。

そしてずっと欲しいと思っていた
NAILSINCのポリッシュを2個♪
1個2,800円とマニキュアにしてはお高め。
でも、ハケの塗りやすさ、ツヤ感、モチ、速乾性が最高です。
仕上げた後の見た目は、ジェルネイルのような仕上がり♪
実際買ったのはこの3点だけ、行く前から買うって決めていました。
それでもウィンドウショッピングってやっぱり楽しいです。
浪費していたころはお金を使うことに満足感を感じてたので、
買ったものよりも、買い物という行為自体に依存していたなぁと今になって思います。
老眼鏡は取りあえずで使ったいたのが100円均一商品でした。
これからずっと使うもの、目の疲れが改善されて仕事の効率は上がると判断。
ネイルも今まで、安いものから高いものまで使ってきたからこそ、
すっごく価値があると思ったので、高い買い物とは思いませんでした。
値段と価値を比較するために、安いもの、高いものを持ってみる。
その結果、安いもので十分満足できるものもあるし、
高いのの価値をしっかり実感し満足して使える。
そんな満足度の実感が意味のあるお買い物だと思います。
高ければいいという思い込みもなくなりますし、
ひたすら、安物ばかりで自分の価値を下げる必要もなくなります。
外側からの参照点からの変化幅での損得よりも、
きっと良いお買い物ができると思います。